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記事: 動き出した体を、やさしく満たす養生

動き出した体を、やさしく満たす養生

4月。やわらかな光に包まれ、
草木が一気に広がりはじめる季節。

新しい環境、新しいリズム。
気持ちも自然と外へ向かい、「動きたい」というエネルギーが高まっていきます。

けれどその一方で、
「なんだか疲れやすい」
「やる気が続かない」そんな感覚を覚えることはありませんか。

子どもも、元気に見えていたのに、帰ってきた途端ぐずぐずしたり、
急に甘えたくなったり。

春は軽やかな季節であると同時に、
気づかないうちに消耗しやすい季節でもあります。

春のエネルギーは「外へ広がる」

東洋医学では、春は「肝(かん)」の季節。
気を巡らせ、外へと動かしていく力が強まります。

3月に芽吹いたエネルギーは、4月になると一気に広がり、
私たちの体も自然と“外向き”になります。

・人と会う
・新しいことを始める
・動く量が増える

そのすべてが、エネルギーを使うことにつながっています。

気が巡ること自体は良いこと。
だけど、出ていくばかりになると、体の中は少しずつ空っぽになっていきます。

4月に出やすい、親子のサイン

・元気なのに、急に不機嫌になる
・帰宅後にぐずぐずする
・甘えが強くなる
・だるさや眠気
・集中力の低下
・やる気が続かない
・なんとなくぼんやりする

これらはすべて、「がんばりが足りない」のではなく、
エネルギーを外へ使いすぎているあかし。

ー 大切なのは「出す」と「満たす」のバランス

春は動く季節。でも、動くだけでは足りません。
外へ出たエネルギーを、ちゃんと内側に戻してあげること。

この「戻る」があることで、
体は無理なく、春の流れに乗ることができます。

・予定を詰めすぎない
・何もしない時間をつくる
・夜は早めに休む

少し立ち止まることで、巡りはむしろ整っていきます。

「 台所から整える、春の回復ごはん 」

4月の食養生は、「軽やかさ」と「回復」のバランス。
動いた分だけ、やさしくエネルギーを満たしていくことが大切です。

● 胃腸にやさしく、負担をかけない

味噌汁、やわらかく煮た野菜、蒸し料理

疲れているときほど、消化しやすい食事が、回復を助けます。

● 必要なエネルギーをしっかりとる

お米、卵、豆類、魚

体を動かすための土台となるエネルギーを、きちんと補うこと。
「消化を軽くする」だけでなく、“満たす”ことも同じくらい大切です。

● 少しの酸味で、巡りを整える

酢の物、柑橘、梅

外へ広がりすぎた気を、やさしく整えてくれます。

 食べる時間も、回復の時間に。
忙しい中でも、一息ついて食べること。
「ながら食べ」ではなく、少しだけでも、落ち着いて味わう時間をもつ。

食事は、エネルギーを入れるだけでなく、
体と心を戻す時間でもあります。

4月は、広がる季節。そして、消耗しやすい季節。

元気に見えるときほど、少し立ち止まること。
出すだけでなく、満たすこと。
そのバランスが、春を心地よく過ごす鍵になります。

動いた分だけ、やさしく戻る。

そのリズムを大切に、4月を過ごしていきましょう。

養生家 鈴

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