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記事: 秋の乾燥から守る、親子の養生 〜咳・喉・肌荒れをやさしくととのえる〜

秋の乾燥から守る、親子の養生 〜咳・喉・肌荒れをやさしくととのえる〜

10月に入り、空気がぐっと澄んできて、青空が高く広がる気持ちのいい季節になってきました。
けれども、その澄んだ空気と同時にやってくるのが「乾燥」。

朝、目覚めると喉がイガイガしていたり、子どもが「咳が出る」「鼻が痛い」と言い出すこともあります。
楽しい秋のはずなのに、乾燥が原因で体調を崩してしまう──そんな経験はありませんか?

親子で過ごす秋の暮らしを心地よく守るために、今回は「乾燥ケアの養生」をお届けします。

ー 秋の乾燥がもたらすこと

秋は「肺」に影響が出やすい季節。
空気の乾燥は、喉・鼻・気管支に直接届き、咳や鼻づまりの原因となります。
乾燥による不調はそれだけではありません。

喉や鼻:咳、鼻水、風邪をひきやすくなる
肌:かさつき、かゆみ、乾燥からの肌荒れ
お腹:便秘になりやすい(肺と大腸はつながりが深いから)
心:乾燥は「悲しみ」や「さみしさ」にもつながりやすい

子どもも大人も同じように乾燥の影響を受け、体調や気持ちが揺れやすいのが10月なのです。

 

ー 親子でできる乾燥ケアの養生


乾燥の不調は、特別な薬や大掛かりなケアでなくても、台所や日常の工夫で十分に整えることができます。

1. 内側から潤す
冷たい飲み物ではなく、白湯や温かいスープでこまめに水分をとる。
体を温めながら潤いを届けることができます。

2. 空気を整える
加湿器を使ったり、洗濯物や濡れタオルを室内に干すだけでも空気は変わります。
寝室や子ども部屋にちょっとした工夫を。

3. 肌と呼吸をやさしく守る
お風呂上がりの保湿や、寝る前の深呼吸。
呼吸を深めることは、心の落ち着きにもつながります。

4. 台所からの潤いケア
秋にうれしいのは、大根、れんこん、はちみつ、梨などの食材。
自然の甘みやとろみは、喉や胃腸をやさしくうるおしてくれます。

ー 親子で試したい簡単ケア

「 大根はちみつシロップ 」
大根を角切りにして瓶に入れ、はちみつをたっぷりかけて一晩置くだけ。
翌日には大根の水分とはちみつが合わさったシロップが完成。
咳や喉の乾燥に、小さじ1杯をお湯で割って飲むとやさしくしみわたります。

「 れんこんスープ 」
れんこんをすりおろして、スープに加えるだけでとろみと自然な甘みが生まれます。
咳が出やすいときや、冷えが気になるときにおすすめ。
家族みんなで楽しめる一杯です。

「 お風呂で深呼吸タイム 」
湯気で湿度が高まった浴室は、乾燥した喉や鼻をうるおすのにぴったり。
子どもと一緒に「すーっ、はーっ」と深呼吸するだけで、心まで落ち着いていきます。

ー 最後に

秋は、空気の乾燥とともに体と心もゆらぎやすい季節です。
咳や肌荒れ、便秘といった不調はもちろん、気持ちの落ち込みを感じやすくなるのもこの時期ならでは。

でも、それは自然のリズムに沿った変化。
「乾燥する季節だからこそ、潤いを足してあげよう」
そんな小さな意識の切り替えで、毎日はぐっと過ごしやすくなります。

今日の一杯のスープ、ひとさじのシロップ、お風呂での深呼吸。
そのちいさな積み重ねが、親子のからだと心をやさしく守り、秋を心地よく過ごす力になりますように。

養生家 鈴

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