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記事: 冬から春へ、体は静かに動きはじめている

冬から春へ、体は静かに動きはじめている

2月も終わる頃、寒さはまだ続いているのに、
どこか落ち着かない空気を感じることがあります。

春が近づき、日差しも少しずつやわらかくなってきました。

でも体は、まだ冬の名残を抱えたまま。

「なんだかソワソワする」
「眠りが浅い」
「子どもが落ち着かない」

そんな変化を感じているとしたら、それは不調ではなく、体が春に向かって動きはじめたサインかもしれません。


ー  2月は、切り替えの途中にいる月


東洋医学では、冬は「腎(じん)」、春は「肝(かん)」の季節。

1月まで大切に養ってきた腎のエネルギーが、
2月に入ると、少しずつ外へ向かいはじめます。

このとき、体の中では
“内にためる力”から“外へ巡らせる力”へ

静かなバトンタッチが起きています。

けれど、急に切り替わるわけではありません。

寒さは残り、体はまだ重さを抱えたまま。その中で、気持ちだけが先に動こうとして、
ちぐはぐさが生まれやすいのが、2月の特徴です。

ー 2月に出やすい、親子のサイン

子ども
・落ち着きがなくなる
・甘えが強くなる
・夜更かしや寝不足

大人
・肩や首のこわばり
・頭が重い
・気分の波を感じやすい

これらは、
「整っていない」のではなく、
「切り替えの途中にいる」状態。

だからこそ、無理に引き締めたり、がんばらせたりするよりも、
今はゆるめて、巡らせることが大切になります。

 

⚪︎2月の養生ポイント①


”ゆるめる”

春に向かう準備として、
まずは体の緊張をほどくことから。

・首や肩をくるっと回す
・脇を伸ばす
・深呼吸をゆっくり

子どもと一緒に、「のび〜」と声を出しながら伸びるだけでも十分です。


⚪︎2月の養生ポイント②

”巡らせる”

滞りやすい2月は、
軽い動きで巡りを助けてあげましょう。

・朝の光を浴びる
・短い散歩
・体を左右にゆらす

激しい運動は必要ありません。少し動く、少し外に出るそれだけで、気の流れは変わってきます。
(汗はかかないようにが⚪︎)

 

⚪︎2月の養生ポイント③

”出しすぎない”

春に向かう気配があるからこそ、
気持ちも外へ向かいやすい時期。

予定を詰めすぎず、
情報を入れすぎず、
夜は早めに休む。

「まだ冬」という意識を忘れずに、体の声を優先してあげましょう。

台所から整える、2月の養生

2月の食養生のテーマは
「 巡りを助けて、重さを残さないこと。 」

・菜の花や青菜のおひたし
→醤油麹であえてもOK

・キャベツと油揚げの味噌汁
→甘酒をちょい足しして、ほんのり甘くも


・柑橘の香りを少し添える

・番茶やほうじ茶

苦味や香り、軽やかさを少しずつ取り入れることで、
春への切り替えがなめらかになります。


おわりに

今は冬でもなく、春でもない、あいだの季節。

だから、揺らぐのも、落ち着かないのも、自然なこと。

ゆるめて、巡らせて、心身の目覚めを待つ。

体はちゃんと、春へ向かう準備を進めています。

焦らず、比べず、この移ろいの時間を、親子で味わっていきましょう。


養生家 鈴

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