冬に入る前の、ためない身体〜“腎を温める”が冬の元気をつくる〜

街の気配も、
私たちの体も、そっと冬に向かう準備を始めています
。
この頃になると、
朝、お腹や腰がヒンやりしていたり、夕方になったり足が重く感じたり、なんとなく
気持ちが無い日が増えていませんか?
特にこの季節に大切なのが、
体の真ん中にある「腎(じん)」を温めることです。
ー 冬と「腎」の深い関係
東洋医学では冬は「腎」の季節。
腎は体の奥で、あたためる力・ホルモンバランス・免疫・水分代謝と
心の安定にまで関わり、大切な「要(かなめ)」です。
特に11〜12月の冷えは、冬の体調に直ります。
だからこそ冬に入る前のこの時期に「腎を温める準備」をすることが大事なのです。

「ーため身体に入る」のサイン
11月後半は、冷え・乾燥・気温差などで巡りが滞りやすい時期です。
次のような兆候があれば、腎に疲れが出ている可能性があります。
・朝が起きにくいが続く
・下腹・腰が冷たい日が多く感じる
・生理痛が重くなっている
・むくみやすい(特に目元)
・夕方に足がだるい
・夜に気持ちが落ちやすい
・食欲の乱れがある
これらは、体が「ためコミモード」に入り、腎が疲れ始めています
。
ー 腎を温める=体の真ん中をあたためること
腎は体の深いところにあるので、手足だけ温めてもなかなか届きませ
ん
。
「 やさしい腎臓のあたため方 」
・寝る前足湯(3〜5分)で一日の冷えをリセット
・仙骨(腰の少し上)を湯たんぽで温める
・朝、お腹をゆっくり時計回りになでる
・背中を軽くゆらしり、ゆっくり歩く
どれも家にあるものでできて、
忙しい毎日でもすぐに取り入れられるケアばかりです。

ー 台所からできる「味噌で腎を温めるレシピ」
養生することは、日々のコツが大切になってきます。
ご飯の時間にちょっぴり養生を意識していきましょう。
●味噌×黒ごま×紬甘酒〈黒〉の「黒の養生だれ」
味噌にすり潰した黒ごま、そして黒の紬甘酒を合わせた、コクのある養生だれ。
やさしい愛情と香りばしさで、冬前の腎ケアにぴったりです。
蒸し野菜のつけだれにしたり、
お豆腐、じゃがいも、さつまいもにかけても◎。
大人も子どもも食べやすく、食卓に取り入れやすい一品です。
●野菜たっぷりの味噌汁〜親子で楽しめる冬支度スープ〜
にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、きのこなど、家にある野菜をたくさん入れて。
コトコト煮て最後に味噌を溶かすだけの「やさしい一杯」。味噌汁は毎日使ってほしい。
野菜の憧れと味噌のコクで体がふわっとあたまり、
胃腸も腎も整える、冬の定番スープです。
大人は生姜を少し添えると、よりぽかぽかに。
●里芋と味噌のとろ煮
ねっとりした里芋は、疲れた胃腸を優しく包みます。
味噌と一緒に煮込むことで、体の芯から温まる晩秋のおかずに
。
冬は「ため込む季節」。
だからこそ、その前に巡りを整え、腎をあたためることが、冬の元気をつくる土台になります。
今日の足湯、今日のお腹味噌汁、今日のなで。
そんな小さなことが、冬のあなたと家族の体を静かに守ってくれる。
どうか、温かく、優しい冬を迎えられますように。
養生家 鈴

